働きアリは生活時間の75%を遊ぶ

一見無目的にみえる遊びや好奇心活動は、未来の変化に備えるものである。 どーでも良いことをツラツラと。

タグ:デザイン

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 1.ネットで売りにくいものは?

おもちゃの専門店で有名なトイザらスがアメリカで連邦破産法11条を申請しました(米トイザラス破産申請=ネット通販台頭で打撃)。当然のことながら、amazonを筆頭にするインターネット販売が販売苦戦の原因と言われています。


ネットで売りにくいモノって何だ?という話がいつも出てくるのですが、「実はあまり無い」と言うのが今までの経験の所感。


例えば、僕が以前いたデザイン家電のベンチャー企業では、2005年頃に一番商品を売ってくれていたのは、秋葉原にあったヤマギワ リビナ館という大きな実店舗(今は閉鎖されましたが)。


このヤマギワ リビナ館は照明などを中心にデザインこだわった商品を販売なさっていました。


当時でいうと、「デザイン商品は実物を見ないと売りにくい」と一般には言われていたものです。それが、2005年頃に「実店舗よりネットの方が売り上げが上回った」と店舗の方から聞きました。


となると、当然、デザイン商品は、ネットが主戦場になるのは予想出来たわけです。






 2.ネットで売りにくいもの兆候の歴史

インターネットで売りにくいものは、色々あるのですが、兆候が出始めたデザイン・ブランド領域での転換点を振り返ってみると、


  • 2005年頃 デザイン商品がインターネットで売りやすくなってきた
  • 2007-2010年頃:ブランド商品がインターネットで売りやすくなってきた
    (銀座のブランド店舗よりも、インターネット販売(全体ですが)の方が売り上げが上回り始めた)
  • 2010年頃 :服などのファッション商品が売りやすくなってきた



という感じでしょうか。ここで、売りやすく は 買うのに慣れてきた と言ってもいいかなと。



  • 売りやすく :インターネットで表現力が上がってきた
  • 買うのに慣れてきた :ユーザが高額商品を買うのに慣れた。  店舗で実商品をみなくてもイメージがつくようになった



この先、何が起こるんでしょうね〜

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 1.iPhoneX が発表されて数日経ちました
iPhone X 〜新しいデザインコードの挑戦〜で書いたように、iPhoneXで新しいデザインコードが採用されました。


でもって、約1週間くらい、色々な書き込みを拝見しているのですが、ユーザ側から見たときに、「少しデザインが複雑に捉えられているのかも?」という雰囲気を感じたので追記しています。




 2.シンプルデザインと複雑デザイン
アップルはスディーブ・ジョブズが復帰後に、ジョナサン・アイブをデザインの責任者にして徹底的にシンプルなデザインを追求してきました。流れとしては、Dieter Rams(参考本1,参考本2)のデザインの流れと言われています。


シンプル、複雑の言葉の定義が抽象的なのですが、イメージとしては、

シンプル :「引き算」プロダクトから、できるだけ不要なデザイン要素を減らそうと試みたモノ
複雑 :「足し算」プロダクトに、機能的に必要でないデザイン要素を足したモノ

と捉えても良いとは思います。





ちゃちゃっと、シンプルデザインと複雑デザインの特徴を下記の図に表してみました。
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シンプルデザイン :デザインの複雑性が増すに従って「嫌い」が発生する
複雑デザイン :デザインの複雑性が増すに従って「好き」が発生する(時計、車などに多い)




*豆知識:
あくまでも、僕のデザイン経験上ですが、プロダクトデザイナーは2種類存在して、シンプルが得意な人と複雑が得意な人がいます。なので、プロダクトデザイナーにデザイン依頼するときは、この2種類は明確に確認しないと見事にコケます両方を同時に出来る人は限られた人だけです。



こう考えた時に、iPhoneX は少し、デザインが複雑さを増して「嫌いな人が増えている感じ」かもしれません。


個人的には、iPhone4sでiPhoneは完成されてしまっている感じがしていて、iPhone5で16:9に縦に間延びして美しくなくなっています。それくらい、iPhone4sが美しかった!(特にホワイト)




 3.何故、無理してまで有機ELを採用するのか?
僕も、発売されたら分解して見ると思いますが、iPhoneXは有機ELを使う事によって、コストが1万円以上も上がっていると予想されています。


但し、ビジネスとは非常に複雑なもので、iPhoneXは注目を浴びる「広告」の役割を果たしているので、別にこれが悪いわけではないわけです。


やはり、目立つデザインの商品というものはプロモーション効果は抜群ですし、人と違うものを持ちたいと言う人も多いので、おそらくエッジの効いた人はiPhoneXを購入して人に自慢するでしょう。この効果はバカに出来ないわけです(エッジ層の人達はiPhone7のジェットブラックは自慢出来なかったようですが・・・・)。


もう一つ、有機ELを採用する目的は、エンジニア視点からすると、「VRのディスプレイに使いたい」というものもあるのですが、今回は具体的なVRの発表が無かったのでもしかして将来にむけての有機ELなのかもしれません。




*Dieter Ramsはデザインを見れば美しさが色々感じてもらえるかと

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